- 出戻り転職が断られた…
- 断られた具体的な理由は何だろう?
転職を成功させたのに、前職と比較して「前の会社に戻りたい」という気持ちを持っている方も多いと思います。私自身も辞めてから初めて前職の良さがわかり、新たな転職先で働くことに後悔を感じていました。
私は4年間勤めた会社を退職して、異業種に転職した経験があります。しかし職場環境の違和感からたったの20日で退職。退職後は前職に出戻りして現在5年目です。
この記事では、私が出戻り転職を成功させられた経験や、実際に出戻りを断られた人の体験から、断られる理由や歓迎されやすい人の特徴について解説していきます。
この記事を読めば、出戻り転職が断られた具体的な理由や、断られた後にすべきことがわかるようになります。
出戻り転職が断られて不安を感じている方は、ぜひ最後までご覧ください。
出戻り転職を断られた4つの理由

出戻り転職が断られた理由として、以下の4つが挙げられます。
- 人間関係が上手くいっていなかった
- 在職時の評価が良くなかった
- 新規の求人を出していなかった
- 在職期間が短かった
私が出戻り転職を成功させた際は、上記のいずれにも該当することはありませんでした。1つでも当てはまると、企業側は「受け入れたくない」と思う可能性があります。
人間関係が上手くいっていなかった
人間関係が上手くいっていなければ、採用すると社員同士のトラブルに繋がるリスクがあります。再び人間関係が複雑になる可能性があるので、敬遠されるのです。
仮に出戻りが成功したとしても、自分自身が人間関係を理由に「また辞めたい」と思う場合があり、お互いのためにも良くない結果になってしまいます。
特に以下に該当する人は注意が必要です。
- 逃げるように辞めた
- 人手が足りていなのに強引に退職した
- 引き継ぎをいい加減のまま終わらせた
上記のように、入社後の人間関係に悪影響が出る可能性のある人は、企業側は採用したくないと考えます。
在職時の評価が良くなかった
仕事ができていなかったり、勤務態度が悪かったりするなど、在職時の評価が良くなかった場合も受け入れられる可能性は低いです。
どれだけ他社で実績や経験を積んだとしても、過去に評価が悪くて信頼されていなかった人は、あえて選ぶことはないと判断されます。出戻りの相談を持ちかけても、「今更何言ってんだ」と拒絶されるリスクがあるでしょう。
人間関係が上手くいっていたとしても、戦力にならなければ受け入れられません。
新規の求人を出していなかった
企業側が出戻り転職を断る理由の1つに、新規の求人を出しておらず、社員をこれ以上増やしたくないということもあります。戻りたいと考えた際に、人員を求めていない場合は出戻りを成功させるのは難しいのです。
私が出戻り転職した際は会社が求人を出していたものの、誰も採用していない状況でした。人手が足りなく、他の社員に仕事の負担がかかっており即戦力を求めていたので、スムーズに入社することができました。
しかし、以前のポジションを他の社員が埋めていたり、人員削減の方針が決まっていたりする場合は、出戻りすることは困難と言えます。
勤務年数が短かった
勤務年数が短かった方はスキルや経験が身についていないので、採用したくないと思われます。
企業は即戦力を求めているため、求めているスキルや経験に満たない場合は受け入れたくないのです。
早期退職すると、再度入社できたとしても「またすぐ辞めるのでは?」と判断されるので、出戻り転職が成功するのは簡単ではありません。特に、1年未満で辞めていた場合は「環境に不満を感じやすい」「適応能力がない」と思われて、出戻りすることは難しいです。
出戻り転職が受け入れられる割合
本人の評価や会社の方針にもよりますが、出戻り転職が受け入れられる割合は、以下のとおりです。
引用元:「出戻り転職」って実際どう?人事担当者に聞いたメリット・デメリット|マイナビス
日本の大手人材企業である「マイナビ」が、現役の人事担当者を対象に調査したアンケートによりますと、出戻り転職で戻ってきた社員が「いる」と答えたのが49%、「いない」と答えたのが51%という結果でした。
上記の内容から、約半数の会社は出戻り転職を受け入れているので、特別珍しいことではないとわかります。
しかし、残りの約半数は出戻り社員がいないという事実もあり、必ず出戻りが成功するとは限らないことが伺えます。
そもそも会社が出戻り採用しているかにもよりますが、出戻り転職を成功させるには、再入社することでどのように企業に貢献できるのかを明確に伝えることが、結果を左右すると言えるでしょう。
実際に出戻り転職が断られた人の体験談

私が出戻り転職を成功させた約1年後、3年前に退職した20代の元社員が「また働きたい」とハローワーク経由でお願いしてきた出来事がありました。無口な方でしたが人間関係のトラブルはなく、私も他の社員も悪い印象は持っていませんでした。
しかし、その方は入社後3ヶ月で退職したため、スキルも経験もほとんど身についていない状態。とはいえ私も出戻り転職が受け入れられたので、この方も話し合い次第では戻って来られるだろうと考えていました。
ですがハローワークから電話があり、戻りたい旨を担当者から伝えられた直後に、上司はその場で「出戻り転職が受け入れられない」と伝えていました。
ハローワーク担当者が「本人も以前よりも成長していますし、面接だけでもしてあげてください」と言っていたらしいですが、上司は聞くことなくその電話のみで断りを入れていました。私の場合はスムーズに出戻り転職することができましたが、20代の元社員は話を聞くまでもなく、出戻りを拒絶されたのです。
そこで私と彼ではどのような違いがあったのか、以下の表にまとめてみました。
私 | 20代の元社員 | |
---|---|---|
人間関係 | 普段から世間話をするほど良好 | 入社して間もないので少し距離感がある |
在籍時の評価 | 任せられていた仕事も多く評価されていた | 新人なのでまだ育成段階だった |
新規求人を出していたか | 正社員求人を出していた | アルバイト求人のみを出していた |
勤務年数 | 4年 | 3ヶ月 |
退職時から出戻りしたい旨を伝えた期間 | 20日 | 3年 |
表のようにまとめてみると、たとえ正社員求人を出していたとしても、残酷ですが20代の元社員を受け入れるメリットがあまりないと判断できます。
特別人間関係が良かったのでもなく、さらに入社して3ヶ月で辞めているので、ほとんど一から教育していかなければなりません。出戻りしても再度退職する可能性があるので、他の新しい人を入社させる方が良いと考えるのは普通のことです。
個人的には退職時から年数はあまり経過していない方が良いと考えます。会社が求人を出していない可能性が高くなりますし、自分も仕事を覚えているので即戦力になるからです。
入社後に即戦力として活躍できない人は、出戻り転職が受け入れられないとわかった出来事でした。
出戻り転職が歓迎される人の3つの特徴

一方で出戻り転職が歓迎される人の特徴として、以下の3つが挙げられます。
- 前職の人と頻繁に連絡を取り合っている
- 即戦力として活躍できる
- ポジティブな理由で退職している
前職の人と頻繁に連絡を取り合っている
前職の人と頻繁に連絡を取り合っている人は、出戻り転職が歓迎されやすいです。会社の人間関係や人手不足で困っていることなど、社内の状況を把握しておくことができるので、適切なタイミングで戻れる可能性があるためです。
元上司や同僚と連絡を取っていれば、人事に掛け合ってくれることに期待できるため、より出戻りがスムーズになります。
「また働きたい」ことを伝えておけば、ポジションが空いたときに声をかけてくれるケースもあるため、前職の人と交流を続けておくと有利です。
即戦力として活躍できる
即戦力として活躍できる人は歓迎されやすいです。以下は人材紹介や求人サービスなどを運営している「エン・ジャパン株式会社」が、人事担当者に出戻り転職について調査した内容です。
引用元:企業の出戻り(再雇用)実態調査2018。出戻り社員の受け入れ実績がある企業は2016年より増加。一方、制度化は進まず。―人事向け総合情報サイト『人事のミカタ』アンケート―|エン・ジャパン
出戻り転職を受け入れた理由として、最も割合が多かったのが「即戦力を求めていたから」という結果でした。即戦力となる人を入社させれば、会社の利益も上げてくれるだけでなく、他の社員の負担も減らしてくれるので、企業にとってもメリットが大きいのです。
研修や教育にかかるコストもなく、短期間で成果を出せる人であれば会社は安心して採用してくれます。
ポジティブな理由で退職している
ポジティブな理由で退職できているかどうかは、出戻り転職の重要なポイントです。前向きな理由での退職は会社に不満があって辞めたわけではないので、再度長く働いてくれると判断されます。
例えば、以下のような理由がポジティブな退職に当てはまります。
- スキルアップのために退職
- 異業種で経験を積むため退職
- 家庭の事情でやむなく退職
上記の理由であれば出戻りしてくることに対して企業側は納得しやすく、歓迎される可能性が高くなります。
一方で、「給与が低い」「待遇が悪い」などのネガティブな理由で退職していると、「また同じ理由で辞めるのではないか」と懸念されるので断られるケースが多いです。
出戻り転職を断られた場合にすること

出戻り転職を断られた場合にすることは、以下のとおりです。
- 今の会社で働く
- 他の会社に転職を考える
今の会社で働く
出戻り転職が受け入れられなかった場合、原点に戻って今の会社で働く選択肢があります。
今の会社が嫌だからと計画なしに転職すると、「また辞めたい」と後悔してしまう可能性があるため、ひとまず今の会社で働くことも有効です。
転職しなければ安定した収入を得ながら、次の転職先への準備をすることができます。さらに勤続年数を重ねて仕事に慣れたら、スキルや経験を積むことができて将来的に良い条件の会社に転職できるケースもあります。
他の会社に転職を考える
今の会社で働くことが難しい場合、他の会社に転職を考える方法もあります。
転職先を探す際は、すぐに退職しないようにどのような働き方をしたいのか自己分析することが大切です。出戻りしたい会社の魅力はどのような点か、今の会社を辞めたい理由はどの箇所かなど、ノートに書いて整理すると良いでしょう。
1人で転職活動することに不安な方は、転職エージェントのサポートを受けることもおすすめです。プロの目線から適切なアドバイスを行ってくれるため、失敗するリスクを抑えながら進めていけます。
まとめ

出戻り転職が断られた理由として、以下の4つが挙げられます。
- 人間関係が上手くいっていなかった
- 在職時の評価が良くなかった
- 新規の求人を出していなかった
- 在職期間が短かった
企業が再雇用制度を設けているかにもよりますが、約半数の人は出戻り転職を受け入れられているため、特別珍しい転職方法ではありません。しかし、残りの約半数は出戻りを受け入れられていない現実もあります。
仮に出戻り転職を受け入れられた場合でも、ネガティブな理由で退職していたのであれば「また辞めたい」と思う可能性もあるので、逆効果になる場合もあります。
断られたかといって出戻りに執着せず、自分の人生が豊かになるための方法を考えていくことが必要です。過去にとらわれず、自分にとって最適な働き方を見つけていきましょう。