出戻り転職でメンタルが病む人の特徴とは？｜後悔しないための対処法と体験談

「転職先が合わなかったから、やっぱり前の会社に戻ろうかな…」

そう考えている方の中には、「出戻ったらまた病むかも」と不安を感じている人もいるのではないでしょうか。実際安易に出戻りを決めてしまうと、再び同じ理由で辞めたくなりメンタルが不安定になるケースもあります。

私自身、給与面の不安から一度退職したものの、出戻り後に再び悩んだ経験があります。

この記事では、出戻り転職でメンタルを病みやすい人の特徴や、病んでしまったときの対処法を体験談も交えてご紹介します。

「出戻りするかどうか迷っている」「出戻って後悔しないか不安」という方は、判断材料のひとつとしてぜひ参考にしてください。

出戻り転職するとメンタルが病む人の特徴は？

出戻り転職するとメンタルが病む人の特徴は、以下のとおりです。勢いで出戻りした場合、復帰後に後悔する可能性が高いです。

人間関係を理由に辞めた人

出戻り転職でメンタルが病みやすい人は、過去に人間関係を理由に辞めた人が多いです。再び同じ職場に戻ることで、当時の嫌な記憶や感情を思い出して「また辞めたい」と考えることがあります。

時間の経過により表面的にはおさまったように見えても、根本的な関係性が改善されていなければ、気まずさや不安を感じやすくなります。「なぜまた戻ってきたの？」といった視線に敏感になってしまい、自分の居場所がないように感じることも少なくはありません。

待遇に不満があって辞めた人

前職を「給料が安い」「残業が多い」などの待遇に不満があって辞めた人も、出戻りすることでメンタルを病むケースがあります。再度同じ不満を経験することで、「結局同じことの繰り返しだ」と復帰したことを後悔する可能性が高いです。

待遇が改善されなければ、モチベーションが上がらないので日々の業務にも苦痛を感じることになるでしょう。「このままでは将来が不安」と考えてしまい、精神的に消耗することも多くなります。

妥協して出戻りした人

転職先が合わずに短期間で退職し、「他に選択肢がなかった」「仕方なく戻るしかなかった」と妥協して出戻りした人は、入社後にメンタルが病みやすいです。前向きな気持ちを持てずに復帰するので、前職に戻ることでプライドが傷ついたり、自信を失ったりする傾向があります。

「また辞めたらどうしよう」といった不安も重なり、心に余裕が持てなくなるかもしれません。納得せずに出戻りすれば、仕事への意欲も湧かず、メンタルを病むリスクが高まります。

出戻り転職でメンタルが病んだときの対処法

出戻り転職でメンタルが病んだときの対処法は、以下のとおりです。事前に把握しておけば、深刻なメンタル不調になるのを回避できます。

まずは身近な人に相談する

出戻り転職でメンタルが病んだと感じたら、まずは身近な人に相談することが大切です。1人で悩みを抱え込んでしまうと、勢いで転職や退職をしてしまって冷静な判断ができなくなります。

信頼している友人や家族に打ち明けることで、モヤモヤしていた気持ちが整理できたり、話すことで楽になり「もう少し頑張ってみようかな」と前向きになることもできます。さらに他人の客観的な意見を聞くことで、自分では気づかなかった視点が見えることもあるでしょう。

「また辞めたい」と思ったら、まずは身近な人に相談することが問題を解決する第一歩です。

有給または休職して一旦会社を離れる

メンタルが限界に近いと感じたら、有給休暇や休職制度を活用して、一度会社を離れることも有効な手段です。一時的にでも職場から距離を置くことで、「今の環境で続けていくべきか」「どんな働き方なら合っているか」などを考える余裕が生まれます。

無理して働き続けると心身の状態が悪化して、回復するまでに長い時間がかかってしまうリスクがあります。働いていない期間が長くなると、金銭的に不自由することになったり、今後のキャリアに良くない影響を与えたりする可能性もあります。

有給休暇や休職制度が活用できるのであれば、会社を離れて自分を見つめ直す機会を作ると良いでしょう。

副業することで不安を解消する

「昇給しづらい」「ボーナスが低い」などの理由でメンタルが落ち込んでいるのであれば、副業することで不安を解消できる可能性があります。「会社を辞めても生活できる」という状況に整えておけば、メンタルの安定に繋がるのです。

私自身も出戻りして働いていますが、昇給しづらいことに不安を感じています。その不安を解消しようと、これまでにさまざまな副業に挑戦してきました。

現時点では少額の収入しかありませんが、将来的には副業からの独立を目指しています。副業で収入が得られるようになると、「給料が低い」という悩みが軽くなり、メンタル面も安定してくると感じています。

退職を視野に転職活動する

どの方法を試してもメンタルが戻らないなら、退職を視野に転職活動しましょう。「他にも働ける会社がある」と知ることで、心に余裕が生まれます。

例えば、転職サイトに登録してみたり、転職エージェントに相談するだけでも、意外に好条件の求人が見つかることがあります。気に入った求人があれば応募して、そのまま就職してしまうこともありです。

実際に転職するかしないかは別として、さまざまな求人を見ることで「今の職場が全てじゃない」と思えるので、メンタルが回復するキッカケになります。

【体験談】出戻り転職してメンタルが回復した理由とは？

出戻り転職してメンタルが病む人がいる一方で、私の場合は出戻り転職してメンタルが回復しました。転職先で嫌々働いていたときよりも、出戻り後の方が充実した毎日を過ごせています。

以下では、これから出戻りを検討している方に向けて、出戻り転職してメンタルが回復した理由を解説していきます。「転職に失敗して毎日が憂鬱」と感じている方は、出戻りを選択肢の一つとして考えるのも有効です。

職場で人間関係のトラブルがない

私が前職に戻ったのは、人間関係が良好だったからです。以前から上司との信頼関係も築けていたため、精神的なストレスを感じることなく働けています。

一方で、転職先では上司の顔色をうかがいながら毎日ビクビクしながら仕事をしていました。その緊張感が積み重なり、少しずつメンタルが落ち込んでいき、体調に悪影響が出ることがありました。

そうした経験と比べると、出戻りした会社は人間関係のトラブルも少なく、安心して働ける環境です。その結果、少しずつメンタルも回復してきました。

慣れている仕事で貢献できる

慣れている仕事で貢献できると、メンタルが安定してきます。私は出戻り後、以前と同じ業務を任されました。仕事内容を一から覚える必要がなく、初日から即戦力として働けたため、自分の存在価値を見出せました。

一方、新しい職場では業務や人間関係に慣れるまでに時間がかかり、結果が出せずに自信を失いやすくなります。それに対して、出戻り先では貢献できる仕事で役に立っている実感があるので、自己肯定感が上がってメンタルも落ち着いてくるのです。

仕事とプライベートを区別できる

転職先では、人間関係や業務内容に悩むことが多く、仕事とプライベートの境目が曖昧になっていました。休日であっても仕事のことが頭から離れず、十分に休めない日が続いていたのです。

「寝たら明日が来てしまう」と考えてしまい、深夜まで眠れないこともありました。その結果、体調を崩す日もあったのです。

しかし、出戻り転職してからは、仕事で悩むことがほとんどなくなり、自然にオンとオフを切り替えられるようになりました。休日もリラックスして過ごせるようになり、メンタル面での不調も解消。前向きに日々を過ごせるようになったと感じています。

まとめ：出戻り転職したことをポジティブに捉えよう！

出戻り転職でメンタルが病む人の特徴は、以下のとおりです。

上記のような理由で辞めた人が勢いで出戻ってしまうと、再び同じ問題に直面し、メンタルを病んでしまうリスクがあります。

一方で、「出戻る理由が明確」「人間関係や仕事内容に納得できている」といったケースでは、むしろメンタルが安定することもあります。大切なのは「なぜ出戻りたいのか」「今の職場で本当にやり直せるのか」を自分のなかで整理しておくことです。

出戻りはネガティブな選択ではなく、自分に合った職場に戻るという前向きな決断にもなります。この記事が、あなたにとって納得のいく選択をする手助けになれば嬉しいです。