「出戻り転職する勇気が出ない」
「周りからどう思われるか不安」
出戻り転職を検討している方は、上記のような悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。
出戻り転職は、決して悪いことをしているわけではないのですが、やはり恥ずかしい気持ちは捨てきれません。
一度辞めた会社に戻ることは、周りからどんな不満を言われるかも気になります。
しかし、実際に出戻りした私は、以前会社に在籍していた頃よりも、現在の方が仲良くなったと感じます。
この記事では、出戻り転職が恥ずかしいと感じる理由や、恥ずかしい気持ちとの付き合い方について解説します。
「出戻り転職したいけど恥ずかしくて決断できない」と悩んでいる方に参考になると思うので、ぜひ確認してみてください。
その
独学やスクールに通うことで念願のデザイナーとして就職。
しかし、人間関係や職場環境に違和感を感じてたったの20日で退職。
その後、転職する前の会社に出戻りして働いています。
このブログでは、私が実際に出戻り転職を成功させた体験談や、出戻りするまでに至った経緯などを発信しています。
私の体験した経験や知識が、悩んでいる方のお役に立てれば幸いです。
出戻り転職は恥ずかしいのか?
実際に出戻り転職を決めたときは、「送り出してくれたみんなに申し訳ない」「合わせる顔がない、恥ずかしい」と不安を感じていました。
出戻りする日が近づくにつれて恥ずかしい気持ちは大きくなり、
「本当に戻っても大丈夫かな」
「今なら辞退できるんじゃないか」
とありがたく出戻りを許可してもらったのに、出戻りすることを後悔した日もあります。
出戻りしたら、前の従業員からも「よく戻ってこられるよな。普通恥ずかしいでしょ」と思われているんじゃないかと妄想して、勝手にストレスを感じていたときもありました。
そのため、出戻りすることはやはり恥ずかしいです。
周りからも思われるかもしれませんが、何より自分が一番恥ずかしいと感じます。
インターネット記事では、
「出戻りは恥ずかしくない!」
「出戻りできるような会社の制度も整っている」
などと目にしますが、やはり当事者からすると恥ずかしい気持ちは捨てきれません。
なので、「出戻りは恥ずかしくない!」と感情を抑えるよりも、「恥ずかしいと認めた初心に帰って頑張ろう」と考えるようにしました。
出戻りを前向きに捉えて、また認めてもらえるように行動する。
前の従業員の方が元々優しかったこともありますが、「どう思われても仕事を頑張る」という気持ちで日々過ごしたことで、恥ずかしい感情はなくなり、以前のような関係に戻れました。
不安を感じていても仕方ないので、「恥ずかしい」という気持ちを受け入れたうえで、今後どのように行動するかが大切だと感じます。
出戻り転職が恥ずかしいと思う理由
具体的な出戻り転職が恥ずかしいと思う理由は、以下の2つです。
- 出戻りすることが情けない
- 周りの反応が気になる
理由をきちんと把握することで、次に取るべき行動がわかります。
出戻りすることが情けない
実際に出戻り転職すると決まったときは、情けない気持ちが大きかったです。
私自身、これまで転職を経験したことはありますが、その際は退職したら2度と戻らない覚悟で決意しています。
「一度辞めた会社に戻ることはありえない」
「不満があって辞めるから、戻ることないだろう」
と考えていました。
しかし前回辞めた会社は、給与が低く将来性に不安はありましたが、人間関係は良好で仕事は楽しくできていました。
人間関係が良かっただけに、出戻りしたい気持ちが強く、結果として出戻り転職を決意することになったのです。
いくら人間関係が良く、楽しく過ごせていたとしても、「出戻りすることはありえない」と考えていたので、情けないと感じて出戻りするまでは不安を感じる日々でした。
周りの反応が気になる
出戻りするまでの期間は、周りがどのような反応なのか気になります。
出戻りする際の連絡は、従業員の1人の方と連絡を取っていました。
そのため、他の従業員の反応はわかりません。
「不満がある人もいるんじゃないか」
「戻ったら冷たくされるんじゃないか」
と出勤日までは緊張がやわらぐことはありませんでした。
連絡を取り合っていた方に周囲の反応を聞いてみたかったのですが、変にプライドがあって聞くことはできず、出勤日までは不安な日々を過ごしていました。
実際に出戻りした際の反応
不安な気持ちを抱えたままの出戻り転職。
直前まで「どんな文句を言われても受け入れよう」と気持ちを決めていました。
しかし、従業員の方の反応は想像とは全く違うものでした。
- 戻ってきてくれて助かる
- また楽しくやろう
などの励ましの言葉をかけていただき、文句を言うような人は誰もいなかったのです。
そのあと聞いた話なのですが、私が連絡を取り合っていた方が他の従業員も参加しているグループLINEに私が戻ることを報告したそうです。
すると、誰一人文句を言う人はおらず、温かく迎えようとしてくれたと聞きました。
それを聞いた私は、
「本当にいい人たちだ」
「これから恩返ししないと」
と考えるようになり、「出戻りして本当に良かった」と思いました。
これまでは、出戻りに対してマイナスイメージしかありませんでしたが、
「出戻りして人の優しさを再確認できる」
「初心に帰って仕事を頑張れる」
などとプラスに捉えられると感じたのです。
以前の人間関係や、退職理由にもよりますが、出戻りでも温かく迎えてくれる可能性があると知りました。
出戻り転職を恥ずかしいと思わないようにするには?
出戻り転職を恥ずかしいと思わないようにするには、やはり難しいです。
「悪いことじゃないから悩む必要なし!」
「誰も気にしていないから惨めにならなくて良い!」
と思えれば、どれだけ楽なことか。
ですが、一度辞めた会社に戻ることは他人が気にしていないとしても、自分の中では恥ずかしいことなのです。
そのため、私は恥ずかしいと思っている気持ちを認めて、「恥ずかしい行為であることは理解している。その上でまた一から頑張ろう」と考えるようにしました。
「誰に文句言われても、生きていくためにやるしかない」と決意して出勤日までを過ごしました。
結果、みんなが歓迎してくれて悩む必要など全くありませんでした。
歓迎してもらえた理由には、後述する「出戻り転職を成功させるために確認すべき3つのこと」が当てはまっていたということもあるでしょう。
しかし、それだけではなく、出戻りを恥ずかしいと認めて謙虚に行動していたことで、従業員の方から不満を持たれなかったのかなと思います。
出戻りで働く際は、受け入れてくれた周りの方への感謝を忘れずに、日々謙虚に行動することが、出戻り転職を成功させるためのポイントだと感じました。
出戻り転職を成功させるために確認すべき3つのこと
誰でも出戻り転職が歓迎されるわけではありません。
人によっては断られる可能性もあります。
そこで、出戻り転職を成功させるために確認しておいた方が良いことは、以下の3つです。
- 人間関係は良好だったか
- 社内で活躍していたか
- 退職理由は前向きであったか
3つのポイントに当てはまれば、出戻り転職が成功する可能性が高いと身をもって感じます。
人間関係は良好だったか
人間関係が良好であるかどうかは、出戻り転職を成功させるうえで重要なポイントです。
人間関係が良くなければ、出戻りしたい旨を連絡できません。
仮に連絡したとしても、仲が悪ければ取り合ってもらえないでしょう。
私自身、仕事の会話だけでなく、プライベートの話も毎日のように交わす仲であったため、退職後も違和感なく連絡を取り合えました。
退職後でも問題なく連絡が取れるような関係が築けていれば、出戻りできる可能性は高いと感じます。
社内で活躍していたか
社内で活躍していたのであれば、戻ってきてほしいと思われるケースがあります。
なぜなら、出戻りすれば即戦力として働けるため、他の方の仕事の負担を軽減できるからです。
また、出戻りするまでの期間はなるべく早い方がおすすめです。
早ければ仕事も覚えていますし、会社が求人を出していない可能性があるため、出戻りしやすくなります。
早い方がいい理由について詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
【関連記事】出戻り転職するなら早い方がいい!1ヶ月で出戻りした感想
退職理由は前向きであったか
退職理由が前向きであれば、みんなから出戻りを歓迎してもらえるかもしれません。
実際に私は「やりたい仕事が見つかって、その仕事に挑戦してみたい」という理由で退職しました。
前向きな退職理由だったため、みなさんに送り出してもらう形で退職できました。
仮に退職理由が「給与が低いから」「将来性がないから」などのネガティブな理由であれば、おそらく歓迎されなかったと思います。
出戻り転職を決める前に、退職した理由を思い出してから検討しましょう。
失敗する退職理由について知りたい方は、こちらの記事もチェックしてみてください。
【関連記事】出戻り転職で失敗しないためには退職理由が大切|失敗する人と成功する人の違い
まとめ:出戻り転職はやはり恥ずかしい
出戻り転職は、悪いことではないので気にする必要はないのですが、やはり自分にとっては恥ずかしいと思う行為です。
恥ずかしいと思う気持ちはなかなか変えられる感情ではないので、いっそのこと「恥ずかしいことをしている」と認めてしまった方が楽です。
恥ずかしいことをしていると認めて、謙虚に行動すれば周りからの不平不満も抑えられると感じます。
実際に私は、「初心に帰って頑張る」と決意して日々謙虚に行動することで、不満の1つも言われなかったですし、現在では以前に在籍していた以上に仲良く仕事をさせてもらっています。
出戻り転職を決意したのであれば、恥ずかしい気持ちを受け入れて、周りから認めてもらえるように謙虚な姿勢で過ごすようにしましょう。