「出戻りのメリット・デメリットが気になる」
「自分は出戻りできるのか判断したい」
出戻り転職を検討している方は、このような悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。
出戻りを考えている方は、まずメリット・デメリットを把握してから行動するのがおすすめです。
この記事では、実際に私が出戻りしてみて感じたメリット・デメリットについて解説していきます。
また、出戻り転職が成功するか判断するポイントについても紹介しているので、参考にしてみてください。
その
独学やスクールに通うことで念願のデザイナーとして就職。
しかし、人間関係や職場環境に違和感を感じてたったの20日で退職。
その後、転職する前の会社に出戻りして働いています。
このブログでは、私が実際に出戻り転職を成功させた体験談や、出戻りするまでに至った経緯などを発信しています。
私の体験した経験や知識が、悩んでいる方のお役に立てれば幸いです。
出戻り転職の4つのメリット
出戻りの4つのメリットは、以下のとおりです。
- 仕事を一から覚える必要がない
- 人間関係で悩まずに済む
- 生活水準を維持できる
- 人生を見つめ直すキッカケとなる
マイナスイメージばかりに注目されがちですが、きちんとメリットもあります。
それぞれ確認していきましょう。
仕事を一から覚える必要がない
以前働いていた会社に戻るため、仕事を一から覚える必要がありません。
仕事が覚えられないと悩むこともありませんし、仕事ができるので即戦力として会社にも重宝されます。
私自身、1ヶ月未満で出戻り転職しました。
仕事も覚えていたので同じポジションで、さらに辞めたときと同じ給与で働けています。
このようなことから出戻り転職するのであれば、なるべく早めがおすすめです。
早い方が仕事も覚えていますし、社内の体制も変わっていないケースが多いためです。
人間関係で悩まずに済む
新たな環境で働くわけではないので、出戻りの場合は人間関係に悩まずに済みます。
元々人間関係が良好であれば、仲良くなるための努力を最小限に抑えられます。
私は人間関係が良好なまま退職したので、戻った後も同じような関係を保てています。
周りの従業員の方は同じように接してくれていますが、やはり一度退職したことから、謙虚でいる姿勢は忘れないように意識しています。
怠慢せず、調子に乗り過ぎないように過ごすことで、人間関係が悪化することはありません。
生活水準を維持できる
退職時と同じ給与をもらえる可能性があるので、生活水準を維持できます。
新たな職場で働くとなると、給与が低い状態からスタートすることもあるでしょう。
給与が低くなると節約したり、場合によっては引っ越しを検討したりしなければなりません。
しかし出戻りして、以前と同じ給与をもらえれば、今の暮らしを維持しながら働けます。
今までと同じ給与がもらえれば、生活水準を落としたくない方とって出戻り転職は有効な方法です。
人生を見つめ直すキッカケとなる
出戻り転職は、自分の人生を見つめ直すキッカケとなる出来事です。
「働くうえで重要視していることは何か」
「本当は何がしたいのか」
普通の転職でも上記のようなことは考えると思いますが、出戻りの場合は重みが違います。
- 一度辞めた会社へ戻ることの不安
- みんなに受け入れてもらえるかどうかのプレッシャー
- 本当に戻るべきなのかという葛藤
このようなことから、自分と向き合う機会がより深いものになると考えています。
出戻り転職することは、「自分がどう働いていきたいか」などの価値観を知れるキッカケとなります。
出戻り転職の4つのデメリット
出戻り転職の4つのデメリットは、以下のとおりです。
- また辞めたいと思う可能性がある
- 人によっては歓迎されない場合がある
- 給与や待遇が同じとは限らない
- 自己嫌悪に陥りやすい
出戻りする際は、デメリットもきちんと把握してから決断することをおすすめします。
また辞めたいと思う可能性がある
出戻り転職が成功したとしても、また辞めたいと思う可能性があります。
会社に少しでも不満があって退職した場合、同じ理由で悩んでしまうためです。
私自身、「挑戦したいことがある」と伝えて退職しましたが、会社の将来性や給与面に不安がなかったわけではありません。
出戻りを受け入れてくれたことには感謝してもしきれませんが、正直たまに辞めたいと思うこともあります。
しかし、この会社ほど居心地が良い場所も少ないと思っています。
「居心地の良い場所に残るのか」
「それとも新たな会社に転職するのか」
少しでも不満があった場合は、このように悩むことになります。
人によっては歓迎されない場合がある
人間関係が上手くいっていなかったり、仕事で活躍できていなかったりする方は、歓迎されない場合があります。
残酷ですが、会社に必要とされていなければ出戻りはできません。
出戻り転職する際は、以下の3つを確認してみてください。
- 人間関係が良好だったか
- 仕事で活躍できていたか
- 退職理由がネガティブでないか
すべてに問題なければ、出戻りが歓迎される可能性が高いでしょう。
実際に私はそうでした。
1つでも欠けていると、失敗するリスクが高くなるので、事前に状況を確認しておきましょう。
給与や待遇が同じとは限らない
会社によっては、給与や待遇が同じままだとは限りません。
今まで自分が就いていたポジションに新たな人が配置されている可能性があります。
また、出戻りするまでに期間が経っていたり、新たにメンバーが入って体制が変わっていたりする場合は、入社当時の条件でスタートすることもあるでしょう。
入社後に「また辞めたい」と思う前に、事前に条件を確認しておくことをおすすめします。
自己嫌悪に陥りやすい
一度辞めた会社に戻る行為は、自己嫌悪に陥りやすいです。
「恥ずかしい」
「ダサい」
「情けない」
などのネガティブなことを考えてしまいます。
私自身、出戻り転職が決まり実際に戻るまで1ヶ月の期間がありました。
その期間、何度も本当に出戻りして良いのか悩みました。
「戻っても歓迎されないんじゃないか」
「陰口を言われるんじゃないか」
何度も何度も悩みました。
それでも、こんな自分に対して出戻りを受け入れてくれたことへの感謝の気持ちがあったので、「一から頑張ろ」と思い覚悟を決めました。
出戻りを考えている方は、本当に戻るべきか葛藤すると思います。
覚悟を決めて働くか、それとも新たな会社で働くか、自分を見つめ直す必要が出てきます。
出戻り転職が成功するか判断する5つのポイント
出戻り転職が成功するか判断するには、以下の5つのポイントを確認しましょう。
- 退職理由が前向きな理由であったか
- 社内で評価された人材であったか
- 退職後も連絡を取り合っているか
- 仲の悪い人はいなかったか
- 本当に出戻りする覚悟があるのか
あなたが出戻り転職できる状況にあるのか、チェックしてみてください。
退職理由が前向きな理由だったか
退職理由が前向きな理由だった場合、出戻りが歓迎されやすいです。
私は前述のとおり、「新しい仕事に挑戦したい」と伝えて退職しました。
仮に退職理由が「給与が低い」「人間関係が悪い」などのネガティブな理由だった場合、受け入れてもらえなかったでしょう。
「スキルアップしたい」「新たな環境で頑張りたい」などの前向きな理由は、出戻りが成功しやすいです。
社内で評価された人材であったか
社内で評価された人材であれば、積極的に戻ってきてもらいたいと思われます。
会社の利益に貢献できたり、他の従業員の負担を減らせたりするので、歓迎されやすいのです。
私が出戻りする際は、会社の人手が足りず、従業員の方たちの仕事量が増えていました。
そのような状況で入社したため、みなさん歓迎してくれて、ポジションも以前と同じで働けています。
仕事ができており、評価が高いのであれば歓迎してもらいやすいです。
退職後も連絡を取り合っているか
退職後も連絡を取り合う関係性だと、出戻りしやすいです。
会社の状況を把握できたり、自分の心境などを伝えられたりするので、一から連絡を取り合うよりも簡単に進められます。
私自身も退職後に連絡を取っており、会社が人手不足で困っていることや、自分が今の会社を辞めたいと考えていることを話していました。
その流れで出戻りしたい旨を伝えて、無事成功しました。
連絡を取り合うということは、あちらが気にかけてくれている証拠なので、成功する確率が上がると感じます。
仲の悪い人はいなかったか
仲の悪い人がいなければ、従業員みんなに歓迎してもらえる可能性があります。
私は従業員全員とすごく仲が良いわけではありませんでしたが、毎日言葉を交わし、それなりに楽しく仕事をしていました。
人間関係のトラブルが起きたこともなく、毎日平穏な時間が流れていました。
そもそも仲の悪い人がいれば、出戻りしたいと思わないかもしれませんが、仲が良い方が出戻りするには有利です。
仲の悪い人がいた場合、出戻りしたい旨を伝えても断られる可能性があるため、事前にどのような人間関係だったか冷静になって思い出してみましょう。
本当に出戻りする覚悟があるのか
本当に出戻りする覚悟があるのか、きちんと考えることが大切です。
今の会社が嫌だからと、勢いで出戻りすると冷静になったときに後悔します。
「出戻りすることで自分の納得できる暮らしができるのか」
「出戻りは自分の価値観に沿った生き方なのか」
など、一度落ち着いて考えてみることをおすすめします。
私の場合、出戻りする前の会社は人間関係や会社の雰囲気が嫌で辞めました。
その時に、「自分は給与が低くても人間関係が良好で、のびのびと働ける場所が良い」と気づくことができました。
出戻りした会社は給与が低く、将来性に不安があり退職しましたが、人間関係は今まで働いてきた会社の中で最も良い状況でした。
給与が高くて、実力次第ではスピード出世できるような会社よりも、低くても人間関係を重視して生きていきたいと、前回の退職で学びました。
「出戻りすれば自分の価値観に合う暮らしができる」
そう判断して、戻ることを決意したのです。
しかし、今の会社にいるよりはマシと思って、勢いで出戻りしても近いうちにまた辞めたいと感じます。
そのため、本当に出戻りする覚悟があるのか、今一度よく考えてから行動しましょう。
出戻り転職に踏み切るタイミングは?
出戻り転職に踏み切る理想のタイミングは、従業員の方から連絡があったときです。
連絡があるということは、あなたのことを気にかけてくれているということですし、仕事上で困っていることがあるのかもしれません。
何にしろ連絡があれば、タイミングを見極めて「今の会社を辞めようと考えている」「可能なら戻りたい」などと伝えられるチャンスです。
タイミングや切り出す方法を具体的に知りたい方は、こちらもチェックしてみてください。
仮に連絡がなくても、前述した「出戻り転職が成功するか判断する5つのポイント」に当てはまっていれば出戻りできる可能性があるので、自分から仲の良かった従業員の方に連絡するのもアリでしょう。
まとめ:メリット・デメリットを把握してから判断しよう!
今の会社を辞めたくて出戻りしたいと考えている方は、メリットばかりに意識が向きがちです。
しかし、一度辞めた会社には何かしらの不満があったはずです。
「また辞めたい」と思わないためにも、メリットばかりに目を向けず、きちんとデメリットも把握しておくことが大切です。
メリット・デメリットを把握して、今後あなたが生きていくうえで出戻り転職が必要であれば、出戻りすべきです。
あなたの理想としている生き方や働き方に合うのであれば、出戻り転職は有効な方法でしょう。
そうではなく、今の会社をただ辞めたいからという理由で出戻りすると、一度辞めた会社です、きっと後悔するでしょう。
きちんと自分自身と向き合ってから決断することをおすすめします。