「今の会社に大きなストレスを感じている」
「前の会社が良かったので戻りたい気持ちがある」
このような悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。
私は転職したはいいものの、人間関係や職場の雰囲気の違和感から、1ヶ月も経たずに退職しました。
そして、前の会社に出戻りしました。
人間関係も良く、働きやすい環境なので、あっという間に5年目を迎えました。
出戻りする前はメンタルが落ち込んでおり、「人生どうでも良い」とまで思うように。
しかし、出戻り転職後は、ストレスを感じることが少なくなり、気持ちに余裕が生まれて他人にも優しくできるようになりました。
この記事では、出戻り転職前のメンタルの状態と、出戻り転職後のメンタルを紹介していきます。
マイナスなイメージがある出戻りですが、プラスの面もあるんだなと感じてもらえれば嬉しいです。
その
独学やスクールに通うことで念願のデザイナーとして就職。
しかし、人間関係や職場環境に違和感を感じてたったの20日で退職。
その後、転職する前の会社に出戻りして働いています。
このブログでは、私が実際に出戻り転職を成功させた体験談や、出戻りするまでに至った経緯などを発信しています。
私の体験した経験や知識が、悩んでいる方のお役に立てれば幸いです。
出戻り転職前のメンタルの状態
まず、職場環境が合わなすぎて1ヶ月未満で退職した前会社でのメンタルの状態を紹介します。
- 慢性的な頭痛と不安感
- 人生がどうでもよくなる
- 毎日を楽しく過ごせない
前の会社では生きている心地がしませんでした。
「どうして毎日苦しい思いをしないといけないんだろう」と考える日々でした。
慢性的な頭痛と不安感
朝起きたら頭痛、日中には今の環境についての不安を感じながら過ごしていました。
会社のストレスだけでなく、慢性的な睡眠不足も影響していたと思います。
「寝ることで今日が終わってしまうので、また会社に行かないとけない」
「寝なければ会社に行く時間を伸ばせるんじゃないか」
会社に行くのが嫌すぎて、体調が悪くなることがわかっているのに睡眠時間を減らして起きていました。
夜中まで起きて何をしていたかというと、ハローワークで求人を探したり、インターネットで「仕事 辞めたい」と検索したり。
調べても働きたいと思える求人が見つからず、余計にストレスを感じていました。
会社で仕事や人間関係のストレス、生活があるので退職もできないし良い転職先も見つからないストレスによって、慢性的な頭痛と不安感を抱えていました。
人生がどうでもよくなる
ストレスで感覚がおかしくなり、人生に意味を見出せないでいました。
毎日決まった時間に起きて出勤し、人間関係でストレスを抱えて家に帰る。
数時間家で過ごして眠った後に、また決まった時間に起きて会社へ行く。
「こんなことを繰り返して何の意味があるんだろう」と思っていました。
車で職場まで出勤していたのですが、「このまま事故すれば会社休めるよな」と考えるほど、先のことを考える余裕もありませんでした。
「せっかく生まれてきたのに、なんで苦しい思いをしないといけないんだろう」
毎日そのように考えていました。
毎日を楽しく過ごせない
慢性的な体調不良と人生に対する無気力感で、毎日を楽しく過ごすどころか、生きていくことが辛いと感じていました。
病院に行っていないのでわかりませんが、おそらくうつ病になる手前の状態だったんじゃないかなと思います。
楽しいテレビを観ていても明日仕事だと思うと気持ちが落ち込みますし、ショッピングしているときも仕事のことが頭によぎってネガティブになります。
「何をしていても楽しくない、何のために生きているんだ」
「人がやっていて嫌なことだから、その対価として給与をもらっているんだ」と言い聞かせ、ただ生活を持続するためだけに仕事をする日々でした。
到底、人生を楽しむ余裕などありませんでした。
出戻り転職後のメンタルの状態
ここでは、どん底にまで落ちたメンタルが出戻り転職したことによって、どのように回復してきたか紹介します。
具体的には、以下のように気持ちが切り替わりました。
- 休日の夜にストレスをあまり感じない
- 人間関係について悩むことが少ない
- 気持ちに余裕が生まれて人に優しくなれる
出戻り転職していなかったら、今頃どうなっていたか想像すると少し怖いです。
出戻り転職した会社への不満がゼロではありませんが、前の会社で働いてメンタル病むことを考えると、ずっと救われました。
休日の夜にストレスをあまり感じない
まず、日曜日の夜に明日の仕事が嫌でストレスを感じることがなくなりました。
日曜日の夕方から夜にかけて仕事に対する憂鬱な気持ちを「サザエさん症候群」と言うらしいですが、まさにその状態でした。
仕事のことを考えると気持ちが沈んで不安になる。
そしてストレスを感じて頭痛や睡眠不足に繋がり、体調を崩すと言う負のループ。
しかし、出戻り転職してからは、休日の夜にストレスを感じることがほとんどなくなりました。
元々、組織で働くこと自体があまり好きではないので、休日の夜のストレスが今も全くのゼロではありませんが、前の会社でのストレスを考えるとずっとマシです。
割り切れる程度にまではストレスを抑えられているので、プライベートの時間に集中できるようになりました。
人間関係について悩むことが少ない
人間関係について悩むことが大きく減りました。
私の場合、会社で働くうえで最も重視するポイントは人間関係です。
いくら給与が高くても、すぐに怒鳴ったりする上司の下では働きたくありませんし、従業員同士が仲の悪い会社ではやっていけません。
人間関係で悩むことで仕事の出来具合にも影響が出るタイプなので、働くうえで人間関係は非常に重要だと考えています。
前の会社では、わからないことを聞くと鼻で笑われたり、呆れた顔をされたりしたことも多々ありました。
部下に対して怒鳴る人もいて、それを日常のように気にしないように過ごしている他の従業員を見て、「ここではやっていけないな」と思いました。
その点、出戻り後の職場は人間関係でほとんど悩むことのない環境なので、のびのびと働けてストレスも少ないです。
気持ちに余裕が生まれて人に優しくできる
ストレスが減り気持ちに余裕が生まれたことで、他人に優しくできるようになりました。
他人のミスを許せる余裕も生まれ、より人間関係を円滑にできている感覚があります。
前の会社では心に余裕がなかったので、少々のことでイライラして、短気な性格になっていました。
会社で溜まったストレスを、他人にぶつけていたこともあったかもしれません。
人に優しくしたいと思っているのに、余裕がないからつい怒りを向けてしまい、あとで後悔することもありました。
しかし、退職後はストレスの少ない環境で働けているので、衝動的に怒りを誰かにぶつけることはなくなりました。
出戻り転職後にメンタルが回復した理由
出戻り転職のおかげでメンタルが回復しました。
その理由は、以下の3つの要因があると思います。
- 職場の人間関係が良好
- 自分のペースで仕事ができる
- 仕事とプライベートを明確に分けられる
今働いている会社にストレスを感じ、出戻りしたい会社の環境が良かった場合は、戻ることで体調が良くなる可能性があります。
職場の人間関係が良好
私の場合、一緒に働いている人の性格に左右されることが多いです。
怒りっぽい人が近くにいれば、機嫌を伺いながらビクビク仕事をすることもあります。
一方で、明るくて機嫌がいつも一定の人であれば、気を使わずにのびのびと仕事ができます。
出戻りした会社は、比較的いつも機嫌が良い人が多かったので、人間関係でメンタルが病むことはありませんでした。
精神的に追い詰められる理由として、人間関係は大きく影響するので、良い人が集まっている会社に出戻りできたことはメリットの1つです。
自分のペースで仕事ができる
出戻りした会社の仕事は、慣れていることもあり、仕事ができなくて辛いということはありません。
また、5年くらい在籍していたので、任せられている仕事も多く、自分のペースで働けるということも嬉しいポイントです。
上司の指示に従って怯えて仕事することなく、自分の裁量で進めることが可能なので、メンタルが病むことはありません。
職種的にも、最適とまではいきませんが自分のできる仕事のため、仕事内容で苦しむことも少ないです。
仕事とプライベートを明確に分けられる
「人間関係が良好」と「仕事内容が辛くない」という2つの理由から、仕事とプライベートを明確に分けられるようになりました。
会社についての不満が少ないので、休日に悩むことなく、プライベートの時間に集中できます。
前の会社にいたときは、休日も会社のことで頭がいっぱいになり、休んだ気がしませんでした。
むしろ、休日くらい充実させたいと深夜まで起きていたこともあって、体調が悪くなる日も多かったです。
しかし、出戻り転職してからは、休日に仕事について悩むことが限りなく少なくなったので、しっかりと休息できるようになっています。
まとめ:出戻り転職でメンタルが回復!
出戻り転職したことで、常に不安を抱えていた状態から、正常な状態に回復できました。
毎日仕事を辞める事ばかり考えて、生きている理由がわからないと考えていました。
もし、転職せずにそのまま我慢して働いていたら、体調をもっと壊していたかもしれません。
仮に出戻りせずに新しい職場に転職していたら、また同じ状態になっていたかもしれません。
今さら終わったことについて考えても仕方ありませんが、職場環境が良く、仕事もこなせていた会社に出戻りしたことは、確実にメンタルを回復できた要因だと思います。
今働いている会社で大きなストレスを感じていて、前の会社での居心地が良かったと思っている方は、転職を考える際に「出戻り」という選択肢もあってもいいかもしれません。
その際は、勢いで行動せずに、「自分が出戻りできる状態なのか」一度検討してから行動に移すことをおすすめします。
出戻りを歓迎される条件が揃っているのなら、私自身がそうであったように、みんなが暖かく迎えてくれる可能性も高いと思っています。