- 転職後すぐに辞めて出戻りするのはあり?
- 戻るとなると周囲の反応が不安…
転職に失敗して前職に戻りたいと考えている方は、上記のような不安を抱えている方は多いのではないでしょうか。
私は異業種に転職しましたが、人間関係や職場の雰囲気に違和感を感じてたったの20日で退職しました。退職から5年経過しましたが、出戻りしたことに対して一度も後悔はありません。
この記事では、1ヶ月未満で出戻りした理由や周囲の反応について紹介します。「前職が良かったなら出戻りすべき」というわけではありませんが、選択肢の一つとして参考にしてもらえると嬉しいです。
1ヶ月で出戻り転職を成功させることはできる?

結論からお伝えすると、1ヶ月で出戻り転職を成功させることは可能です。実際に私は、転職してから20日で出戻りすることが決まりました。
転職先を入社から20日で退職し、その辞めるまでの20日間で前職から出戻りする許可を得ました。実質2週間くらいで前職の従業員の方に出戻りしたい気持ちを伝え、社長との面談や必要書類の提出を済ませました。
現在出戻りしてから5年経過しましたが、1ヶ月未満で戻ったことに後悔は全くありません。短期間で出戻りしたからこそ、新人が入社しておらず私が復帰できる余地があったのと、仕事も覚えているので即戦力として貢献することができました。
むしろ数年経ってから出戻りするよりは、なるべく短期間で復帰する方が有利だと感じています。出戻り転職の期限や早い方がいい具体的な理由については、以下の記事をチェックしてみてください。
転職して1ヶ月で出戻りを決意した理由

前述したとおり、転職した会社を20日で退職しました。なぜ新たな会社に応募するのではなく、前職に出戻りすることを選んだのか紹介します。
1ヶ月未満で出戻りを決意した理由は以下のとおりです。
- 前職の従業員から連絡があった
- 前職以上に働きたいと思う会社がなかった
- 転職したことで前職を思い出して後悔した
前職の従業員から連絡があった
転職してから10日くらい経過した頃、「早く辞めたいな」と考えていたタイミングでたまたま前職の従業員の方から連絡がありました。最初は世間話をしながら、徐々に今の心境についても正直に話しました。
- 今の会社を辞めようと思っている
- 毎日昼休みに求人票を見ている
すると、私が退職してから人手不足で困っていたのか「試しに社長に聞いてみようか?」と出戻り転職の提案をしてくれました。その後、社長と話し合って出戻りすることが決まりました。
前職の従業員の方から連絡がなければ、おそらく出戻りすることはできなかったでしょう。
以下のグラフは、エン・ジャパン株式会社が出戻り転職のきっかけについて調査した画像です。
引用元:『エン転職』ユーザー4300人に聞いた「出戻り転職」意識調査ー『エン転職』ユーザーアンケートー|エン・ジャパン株式会社
最も多いのが「在籍時の上司に誘われた」という理由で、私自身も上司に該当する人からきっかけを作ってもらいました。そうしたことから、在籍時にある程度影響力のある上司と良好な関係を築いていれば出戻り転職が成功しやすいと言えます。
社内でも裁量の大きい上司からの推薦であれば、採用担当者も「この人が言うなら採用してあげようかな」と考えてくれるので、出戻りが受け入れてもらいやすいのです。
前職以上に働きたいと思う会社がなかった
当時は出戻りすることは全く考えていなかったので、毎日のように求人を見ていました。地方に住んでいること、4月中旬であったことが重なって求人数が少なく「働きたいな」と思える会社がありませんでした。
良い求人が見つからず時間だけが過ぎる日々のなか、「今の会社が辞められるならどこでもいいや」と入れそうな企業に応募することも検討。しかし「適当に入社した会社はまたすぐ辞めるのではないか」と思うと、早期退職が癖になることが怖かったです。
会社にも行きたくなくて、転職先も決まらない。
「今後の人生どうしよう」と悩んでいたときに、たまたま前職の従業員の方から連絡があったことで出戻りすることになりました。「一度辞めた会社に戻るなんてありえない」と思っていましたが、人間関係も良くて仕事内容も嫌いじゃない、何より「今の会社が辞められるなら」という気持ちも強かったので戻ることを決意しました。
転職したことで前職を思い出して後悔した
転職先の会社を辞めた理由は、人間関係と職場の雰囲気が合わないということでした。「慣れないのは短期間だから当たり前」と頭ではわかっていたのですが、精神的に不安定になったり、頭痛がしたりとどうしても身体が受け付けなかったのです。
そんな「早く辞めたい」と思っていた転職先の会社と、前職を比較することで退職したことを後悔しました。前職は人間関係がとても良好で、昇給や昇進がしづらいものの、毎日ストレスが少なく働けていました。
スキルアップや給料を上げるために転職しましたが、一度会社を辞めたことで前職の良いところを再認識。「前の会社が良かったな」と思って後悔していたので、出戻りする機会をいただいたとき、とても嬉しかったです。
なお、転職先を早期退職した理由は以下の記事に詳しく記載しているので、興味のある方はチェックしてみてください。
1ヶ月で出戻り転職した際の周囲の反応

1ヶ月という短い期間で出戻りしたにもかかわらず、周囲の反応は予想外のものでした。
- 戻ってきてくれて助かる
- やっぱりいないといけんな
- 良いとこ見つかったら辞めても良いからね
上記のような温かい言葉をかけていただいたのです。元々みなさん良い人だとわかってはいましたが、まさか1ヶ月で戻ったのに歓迎してもらうとは思ってもいませんでした。
出勤日まで「悪口言われるんじゃないか」と不安でいっぱいでしたが、考えすぎでした。この一件から「恩返ししたい」という気持ちが強くなり、今まで以上に感謝して接するように心がけています。
出戻り転職したことによって、「周りに恵まれていたんだな」と再確認することができました。
1ヶ月で出戻りした際の給与や待遇

1ヶ月で出戻りした際の給与や待遇は、退職前と全く同じにしてもらえました。「新人のときに戻るだろう」と考えていましたが、これには感謝しかありません。
本来であれば長く働くためにも、面接時に給与や待遇の確認をすべきでしたが、当時の私にはそのような勇気はありませんでした。「戻れたら何でも良い」と考えていたので、給与が下がる覚悟をしていました。
しかし、以前と何も変化することなく受け入れてもらい、生活水準を落とす必要もなく生活できています。
1ヶ月で出戻り転職しても歓迎される人の特徴

1ヶ月での出戻り転職が歓迎された理由について考えてみました。以下の3つに当てはまっている方は、復帰できる可能性が高いと言えます。
- 良好な人間関係だった
- 前職が人手不足だった
- 以前の仕事ぶりが評価されていた
良好な人間関係だった
前職の従業員の方たちとトラブルなく、良好な人間関係を築けていれば受け入れられる確率は高いです。どのような人かわからない新人を入社させるより、仲良くしていた社員が復帰する方が安心して働けるためです。
私自身、辞める際は「頑張ってこい!」という感じで送り出してもらい、さらに退職日が近づくにつれて、涙を流してくれる方もおられました。そのくらい関係性が強くできあがっていたのです。
仲の悪い人がいた場合や、コミュニケーションが上手く取れていなければ、出戻りに反対する人もいると思われます。一方で特にトラブルなく働けていた方は、復帰する際に反感を買われることは少ないと言えるでしょう。
前職が人手不足だった
前職が人手不足で困っていた場合は、出戻りが歓迎されやすいです。新入社員を一から教育するよりも、即戦力として貢献してくれる出戻り社員の方が喜ばれます。
前の従業員の方から連絡があった際、「求人を出しているけど応募がなくて困っている」ことを聞いていました。仮に新人が入社していたら私は戻れなかったと思うので、ベストなタイミングで復帰できました。
人手不足のチャンスを活かすという意味でも、なるべく早く出戻りすることは歓迎されやすいポイントだと思います。
以前の仕事ぶりが評価されていた
自分で言うのは恐縮ですが、前職では仕事ぶりが評価されていました。仕事ができていれば会社に貢献できるだけでなく、周囲の負担を軽減できるので「戻ってきてくれて助かる」と思ってもらえます。
出戻りした会社には、約4年間勤めた後に退職しました。4年間勤務すれば中堅〜ベテラン扱いされる会社だったため、頼りにもされており裁量の大きな仕事を任せられることも多かったです。
日頃から仕事ぶりに対して注意されていたら、出戻りは歓迎されなかったと思います。そのため、ある程度仕事ができており信頼される立場であったということは、再入社するうえで大切だと感じました。
まとめ:1ヶ月で出戻り転職したことに後悔なし!

私の実体験から、1ヶ月で出戻り転職することは可能です。ただし、良好な人間関係が築けていたり、仕事ぶりが評価されていたりすることが歓迎される条件です。
当時は1ヶ月で出戻りするか悩みましたが、今となっては早く出戻りして正解でした。従業員の方たちに対して感謝の気持ちが強くなり、今関わっている人を大切にしようと考えられるようになったためです。
「出戻り」と聞くとマイナスイメージを持たれがちですが、個人的には人間性や人生においてプラスに働いたと感じます。
「転職に失敗したら出戻りすべき!」とは思いませんが、「前職に未練がある…」と考えている方は出戻りを選択肢の一つとして検討することも悪くありません。
自分が考えているほど他人はこちらを気にしていませんので、納得のいく人生を選ぶのが一番だと思います。

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